今年は新型コロナウイルスの影響で、資格試験でも中止や延期、また試験会場を多く用意したり、願書の時点から定員を決めるなど、各自いろいろな対策をとっているようです。
今回は直近の資格試験の状況と、もし中止になり延期になった場合の勉強の仕方などを調査してみました。
2020年4月・5月実施予定の資格試験について
私がざっとまとめたこの時期の資格試験の実施状況を報告します。
2020年4月実施予定の資格試験
2020年4月実施予定の資格試験について、延期となった試験は4件、内容が変更となった試験は1件、中止となった試験は15件でした。
その中の主な資格を紹介します。
第249回TOEIC® Listening & Reading公開テスト
2020年4月12日(土)実施予定→中止第353回実用数学技能検定(数検)
2020年4月12日(土)実施予定→中止第273回マイクロソフト オフィス スペシャリスト (MOS)全国一斉試験
2020年4月12日(土)実施予定→中止TOEIC® Speaking & Writing公開テスト
2020年4月19日(日)実施予定→中止145回銀行業務検定試験
2020年4月29日(水)実施予定→中止
2020年5月実施予定の資格試験
5月に試験が予定されている資格については、延期となったものが10件、内容変更となったものが1件、中止が16件でした。
主な資格は、
第42回アロマテラピー検定試験
2020年5月10日(日)実施予定→中止令和2年不動産鑑定士試験短答式試験
2020年5月10日(日)実施予定→延期2020年5月回ファイナンシャル・プランニング技能検定2級・3級
2020年5月24日(日)実施予定→中止令和2年司法試験/令和2年司法試験予備試験/令和2年弁理士試験→延期
受験予定だった方はもちろんのこと、これから資格試験を願書を提出するという方も、実施団体のホームページをこまめに確認することが必要です。
とはいえ、試験日が近くなると日々の問題に一喜一憂する時期。特に直前の模擬試験についても実施されるかどうかの確認もしなければなりません。
試験直前の公開模試について
この時期に予定されていた模擬試験については、どういう措置が取られているのでしょうか?
各資格学校では独学の方でも例年なら会場で公開模試を受けることができますが、今年は公開模試を申込しても会場で受けることができず、問題を郵送する形をとっているところが多いそうです。
もともと模試会場となる資格学校から遠い方は、自宅受験を選択する方も多いと思いますが(私も以前そうでした)、自宅受験のときにはまとまった時間や空間を確保する準備が必要となっていきます。
(模擬試験についてのあれこれはまた今度書いていこうと思います。)
中止や延期になった場合の勉強の取り組み方
模試本試験が中止になったり、延期になった場合に一番気になることがモチベーションの維持をどうするかだと思います。
本試験に備えて勉強の予定を組み、それに合わせて進めてきたのですから。
ここをどう乗り越えるべきか、大学受験のセンター試験から2次試験や私立の一般入試に向けた取り組み方に近いのではないかと考えました。
大学受験のための予備校、四谷学院では、大学に合格した先輩方がどのように2次試験などに向けて勉強していったのかがまとめてありましたので紹介します。
- 過去問を徹底的に解く。
- 模試や問題演習を解きなおす。
- 基礎的な部分をインプットし確認しておく。
- 今までの参考書や問題集を解きなおす。
過去問を徹底的に解く。
過去数年分の問題を解くときには、改正された部分に注意しなくてはならないのですが、それよりもその周辺にある論点を復習しておくことも大事です。
時間が急に伸びてしまった分、問題となっている箇所の周辺部分の条文や単元などもテキストで確認する時間が増えたということですね。
模試や問題演習を解きなおす。
模試や問題演習は予想問題と思わず、こちらも周辺箇所を見直す復習ができますね。
基礎的な部分をインプットし確認しておく。
試験直前にまとめたノートや問題演習よりも、もっと前に学習した教材やページをこの時期確認すると、忘れてしまった箇所の確認ができます。
今までの参考書や問題集を解きなおす。
各単元を学習した後に解いた、比較的難易度の優しい問題もこの機会に見直しましょう。
中止になったからといって、テキストをまた一から読み直すことは効率がかなり悪いです。
まとめ
中止や延期になってしまった資格もあるので、この時期から資格の勉強に挑戦するなら、来年に照準を合わせるということも一つの手かもしれません。
市販のテキストは書店に並ぶ時期が比較的遅いのですが、通信講座だと来年合格に向けたカリキュラムも始まっていることもあるのでチェックしてみましょう。