日商簿記2級の独学での合格は難しい?おすすめの勉強法を紹介

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家事や子育てに毎日がいそがしいシングルマザーにとって、事務のお仕事は体力的にも安心ですし、また長い期間仕事をすることを考えると魅力的なのではないかと思います。

しかし歳をとっても事務の仕事に就くには専門知識を習得しなければならない、そのためにも日商簿記2級資格は経営や管理に役立つため、会社の財務や総務担当になるときに求められる資格として人気ですよね。

今回は日商簿記2級を独学や通信講座で勉強し、合格するためのポイントをまとめてみました。

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日商簿記2級は就職活動のときに注目されやすい資格

日商簿記2級資格がどうして就職活動の時に注目されやすいかと言うと、具体的な株式会社の経営状態を把握出来る力が身につくからなんです。

決算時に作成する財務諸表も本格的な様式で学ぶことになり、そのため財政の状態や経営の成績を読む力がつきます。

日商簿記3級では日頃の各帳簿の管理する方法を学びますが、2級ではより具体的な流れを知ることが出来るんですね。

また、大きな特徴としては、工業簿記の範囲が加わるということ。工場の商品を製造するときの原価計算のしかたを学びます。

次は具体的に日商簿記2級の受験者数を見てみましょう。

受験者数と合格率を見てみよう

受験者数と合格率を比較してみると、以下の通りになります。

  • 第152回(令和元年6月)受験者数 41,995名 合格率25.4%
  • 第151回(平成31年2月)受験者数 49,776名 合格率12.7%
  • 第150回(平成30年11月)受験者数 49,516名 合格率14.7%
  • 第149回(平成30年6月)受験者数 38,352名 合格率15.6%

毎回10万人近くが受験する日商簿記3級と比べてみると、受験者数は半分より若干少なく、また合格率もかなり低くなることがわかります。それだけ難しいということですね。

しかし、私が経験した感想では、勉強方法は3級とほぼ同じでテキストで理解→問題を繰り返し解く、といった形で合格出来ると思います。

テキストのわかりやすさで言えばこちらの通信講座がおすすめです。動画解説が授業形式ではなく、スタジオ撮影でテキストに合わせた解説なので、スムーズに理解できます。

またこちらは、スマートフォンとパソコンで授業を観ることが出来るので、外出時にふと忘れかけたときにも確認できる手軽さがいいですね。家に帰ってから見直そうとすると、どこを確認するのか忘れてしまいそうになります。

各計算方法の理解が難しく、それを習得することに時間がかかりますが、このあたりは良いテキストと先生の動画解説などでしっかり理解することが大切です。

日商簿記3級から続けて受験すると、覚える量と分かる量がその分少なくなるので、分からない単元が明確になります。その分からない部分をきちんと覚え、過去問で感覚を掴んでいくことが合格のカギとなっていくと思われます。

日商簿記2級のおすすめテキストは?

書店で購入し独学で挑戦される方のテキスト選びとして、一番気をつけたいことはやはり自分で読みやすいか、また書き込み出来るかというところだと思います。

オールカラーのテキストは赤と黒との2色刷りのものより一見して簡単そうに見えますよね。

また、書店のテキストを利用する場合は、テキストのすみずみまで理解することが大切です。

「○○日で合格」「短期間で」というようなテキストは、特に重要なところのみを抽出しているものが多く、また、合格レベルに達するまでを想定して作られていることが多いからです。

ここは私も勉強していて気づいたところで、通信講座で合格点(全体の7割以上と言われています。)以上の知識を得て基本的な部分を落としてもいいように備えておくか、書店のテキストを完璧にこなし、合格レベルに近づけるかは、試験日までの学習時間をどれだけ取れるか、というところと繋がると思います。

また、2級から受験する人は3級のテキストも合わせて買っておくこと、また、テキストに連動した問題集も合わせて買うことをおすすめします。

こちらのテキスト1冊完了できる勉強時間は人によって様々ですが、約20~30時間と考えておいてよいでしょう。

またこちらの工業簿記のテキストは、1冊完了の勉強時間は約15~25時間、商業簿記の分と比べると多少すくなくなりますが、目安として見ておいてください。

3級から学習する方はこちらもどうぞ。

過去問だけを繰り返すことは良くない?

2019年より簿記試験の範囲が変更され、日商簿記試験は年々難しくなっていると言われています。

その変更内容は後半で紹介するとして、それならアウトプット期間に過去問だけを繰り返すことは良くない?と思われがちになります。

しかし2時間の試験時間の中で、その時間配分を把握したり問題の傾向を掴むという意味では、過去問の繰り返しは必要だと私は思います。

思い切って2時間の試験時間を取れない場合は、1時間ごと、30分ごとに大問を仕上げてみる、という方法でも構わないと思います。私もこの方法で繰り返しました。(と言っても模試を解くのであれば、きちんと2時間の試験時間を確保したほうがいいですね。)

学習時間はどれくらい?

日商簿記2級の学習時間で多く言われている時間は200時間。上記の講座で学習するとすれば、前回の試験日から次の試験日までの期間を標準としていることが多いようです。

日商簿記の試験月は毎年2月、6月、11月になるので、4~5か月と言うところですね。

書店のテキストで密に学習するなら、2~3か月が目安となります。

【日商簿記2級】実際に試験問題を見てみよう

日商簿記2級の試験問題の構成は以下の通りとなっています。

  • 第1問 仕訳問題
  • 第2問 固定資産・有価証券・商品売買など
  • 第3問 財務諸表・試算表作成
  • 第4問 費目別計算・部門別計算・原価計算など。【工業簿記】
  • 第5問 標準原価計算・直接原価計算など。【工業簿記】

第1問は3級と同じ仕訳問題、また、工業簿記は第4問、第5問は工業簿記からの問題が多いようです。

また第3問目は一見して簿記3級の財務諸表、試算表の問題?と思われそうですが、こちらは「報告式」という実際に申告書に添付する様式と同じ財務諸表になってくること、また、新しく変更された出題範囲からの問題が最近の試験では出題されたと言われています。

2019年から変更された出題範囲

2019年、というよりも第147回(平成30年2月試験)から、いままで簿記検定1級の範囲だった「連結」の出題が多くなっているようです。

「連結」とは親会社と子会社を一つの会社として財務諸表を作っていくという方法なのですが、このような新しい出題範囲にも対応できるよう、書店での購入で独学を考えている方は、テキストの改訂年月のチェックが必要となっていきますね。

また、第1問の仕訳問題にも新しい勘定科目が出ていることが特徴です。

仕訳問題については落とせない箇所となりますが、各勘定科目の意味を理解していれば対応できるところとなります。

2019年11月試験からのポイント

2019年11月に行われた第153回試験の特徴は、第2問目に新しい出題形式の問題が出てきたところです。

とはいえ、用語を選択するという出題形式なので、きちんと理解していれば回答できる内容だったようです。

また、先ほど説明した「連結」の問題も第3問目に出題されました。ここは過去にかなり難しい問題が出題されたようですが、今回は易しめとなっています。

【日商簿記2級】取得した資格を今後活かすには?

晴れて試験に合格した後は実務に対応するため、各種会計ソフトや給与計算などのソフトに慣れていく必要があります。

日商簿記試験は筆記試験ですが、実際にはある程度のパソコンの知識、各種ワープロや表計算ソフトにも慣れていく必要があります。

企業によっては表計算ソフトで各種帳簿を作成している所もありますね。

まとめ

日商簿記2級を独学で合格するには、適切なテキストや講座選び、スキマ時間での勉強の工夫が必要となっていきます。

こちらの記事をお読みになり、是非合格を掴んでいってくださいね。

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