2020年3月に試験のある主な資格を紹介します。
資格試験の勉強を始めるには、その試験日、合格発表日から始めると余裕をもって勉強することができます。
今月はその分野について初めてという初学者に向けた目立つ資格はないですが、簿記の上級資格となる「建設業経理検定」について紹介していきます。
試験日、合格発表日から勉強を始める理由
それぞれの資格に合格するまでには、トータルの勉強時間が気になるところです。
実際にはその要する時間を気にしすぎて勉強の内容がおろそかにならないようにしたいのですが、初めて資格の勉強を始めるとなればどれくらいの時間がかかるのか、自分の生活の中で1日どれくらいの時間を持つことができて、トータルの目標時間に達するまでに何か月必要かはある程度の目安となります。

また、その目標時間に達するために計画を立て、毎日の達成記録をつけたいところですよね。
スマートフォンで管理するか、手書きにするかはご自身のスタイルに合わせて選択しましょう。


書店で売られているテキストや問題集を買って独学もありですが、試験日までの時間配分や合格するには最低限どれくらいの範囲をこなしていけばいいのか分からないときは、通信講座を利用することもおすすめします。
こちらの通信講座では、勉強計画を立てたり記録するための書きやすい手帳がついてきます。
どちらかと言うとまとまった時間でじっくり勉強したいという方におすすめです。
またこちらの講座では、勉強時間などが自動的に記録され見やすいグラフ表示にしてくれますので、まとまった勉強時間が取れないという方におすすめです。
上記2つの詳しい資格講座の値段などを比較しました。

それでは、3月に試験日のある資格を紹介していきます。
3月に試験日のある主な資格
こちらのサイトでも紹介している資格に関連するものを紹介します。
- 建設業経理検定
試験日:2020年3月10日(日)
合格発表日:2020年5月10日(金) - 知的財産管理技能検定
試験日:2020年3月15日(日)
合格発表日:2020年4月27日(月)
「知的財産管理技能検定」は、発明品や商品の商標や著作権についての法律知識、実務能力を問う試験です。
1級~3級までのグレードがあり、一般企業や特許事務所などで発揮される知識となっています。
今回は簿記との関連の深い「建設業経理検定」について詳しく紹介していきます。
「建設業経理検定」と簿記との違い
その字のごとく、「建設業経理検定」は建設業にかかわる経理の知識を問う試験となるのですが、通常の簿記試験と違った箇所がいくつかあります。
通常の簿記試験は商品売買業(簿記3級の範囲)、製造業(簿記2級の範囲)となりますが、建設業に伴う建築物を作るには数か月かかりその工程期間が長いことが特徴です。
それゆえ、決算時点で完成できていない建築物なども多く出てくるので、決算時にそれまで費やした部品代や人件費をどうやって売上原価に含めるかという問題が出てきます。
そんなときに費やした経費を「未成工事支出金」という科目を使って処理します。
また、工事完成までに発注者から着工時、中間、完成時と分けてその代金を受け取ることが一般的です。
この受け取った代金でその工事の部品代や人件費に充てるのですが、工事が完成していても決算時にすべての工事代金を受け取っていないという状況もあります。
そのような時に使われる科目が「完成工事未収入金」です。
このように、簿記試験では通常出てこない科目が登場します。
建設業経理検定の詳しい試験内容は?
建設業経理検定には1級~4級があり、やはり難易度は級が進むにつれ高くなりますね。
1級・2級は「建設業経理経理士」という称号となり、3級・4級は「建設業経理事務士」と言われるそうです。
級別の主な試験範囲はこちら。
- 1級
原価計算
財務諸表
財務分析(科目別となっています。) - 2級
建設業簿記
原価計算
会社会計 - 3級
建設業簿記
原価計算 - 4級
簿記の仕組み
各級とも7割以上で合格となります。
3級からの範囲で原価計算が出題されることから、もし3級を受験されるとなれば、日商簿記試験2級を取得してから挑戦されるとちょうどいいですね。

今回のまとめ
3月に実施される資格試験を2つ紹介していきましたが、このほかは自動車整備士や管理栄養士など、専門学校へ行き長い期間勉強して受ける試験が多いようです。
新型コロナウイルスの影響で外出しにくい時期ですが、この時間を使って新しく勉強を始めてみることもいいかもしれませんね。