「どうせ無理」がもたらす自信を奪う力。植松努さんの本と不登校の話

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今回は私の子どものことについて書きたいと思います。

私の子どもは中学1年生の女の子で、今学校に行くことに恐怖を感じています。つまり、不登校の状態です。

学校へ行く途中の友達や同じ中学、小学生の目がとても気になるそうで、週に1回、カウンセラーの先生が来られるときに私と一緒に学校へ行くという生活を1か月以上続けています。

子どもがカウンセリングを受けている間私は学校の図書室で待機しているのですが、図書室にある本を読んでいるうちにある本について深く考えさせられました。

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【「どうせ無理」と思っている君へ】は全世代に読んでほしい本

図書室で待っている間も不登校の娘に関してどうすればいいのか、考えています。

なので図書室でも小説や歴史など勉強用の棚より、中学生の気持ちや友達関係のことなどが置かれている本棚に目が行きます。

そこで見つけたのが、【「どうせ無理」と思っている君へ】という本です。

著者の植松努さんについて

この本の著者、植松勉さんは、北海道の町工場を経営しています。

約20人の従業員でロケットを作り、宇宙開発の夢を追い続けている方。

数年前にこの方のTEDというオンライン公演が評判となり、SNS上でも話題となっていましたよね。

今では全国の学校で夢を追い続けることの大切さを伝える講演会をされているようです。

中学生へ向けた本、でも中身は・・・

この本では、自信を失った子どもたちに生まれながらにして夢を持っていること、「どうせ無理」と考えてしまうことは被害を受けているということ、本当の自信をつけるには、まず何からすればいいかということが書かれています。

今の娘の状況にぴったりだったのです。

この本を見つけるまえまで、娘の「どうせ」の口癖はとても酷いものでした。

前から「どうせ」や「だって」、「でも」という言葉を頻繁に使うと、自分の自信が失われてしまうということを知っていたので、娘と会話するときに、もし使ったらお互いに指摘しよう、と言い合ってました。

ただ、この本では自分が言う「どうせ」より、周りの人が与える「どうせ」も自信をなくしている原因だということなのです。

子どもの自信を奪うのは、周りの人が言ってしまう「どうせ・・」という言葉。

しかしその周りの言葉って、その人も自信がないからそのように言ってしまうんですね。

だから言われても気にすることはないんです。

他人から受ける「どうせ」に負けないよう、自分が自信を持てる小さなこと、それだけでも周りに何を言われようが気にせずコツコツ続けて行くことが大きな自信につながるのです。

この本は中学生向けなので、途中の挿絵や読み仮名もついているし、むずかしい言葉でも書かれていません。

しかし、大人でも勉強になるところも結構ありましたね。

「夢」の持ち方

その中でも、「夢」と仕事について書かれている箇所があるのですが、だんだんと歳をとると、「その夢で食べていけるのか?」を重要視しがちになったり、他人に言ってしまうことがありませんか?

お金を稼ぐことや年収を増やすことが夢という人がいますが、お金を最短の目標にすると、人からお金を奪うことを覚えてしまい、勉強や努力を怠ってしまうというのです。

そうなると、いくらお金があったって、何が目的で生きているのか分からなくなってしまう。

仕事とは人の為に役に立つこと。役に立つことをくり返し積み上げていけば、おのずとお金はついてくる。

ここは大人でもじっくりと反省し、考えさせられるところなのではないかと思います。

「自信をつけさせる/つける」には?

現実に、私のようなシングルマザーで子どもが学校に行けていない方は多くいます。

細かく言えば、その不登校の原因は人それぞれなのですが、親も生き方や将来に対して自信を失っているというところは共通なのです。

つい周りの友達や子どもの友達の家族と比べてしまい、一人では時間的にも気持ちにも余裕がなく不安になること、結構ありますね。

自信の持てない状況が子どもにも伝わっているのかもしれません。

普段の何気ない子どもとの会話でも、言葉として出さなくても、親が放つ口調や表情は子どもは敏感に察しています。

本では、子どもでも大人でも簡単にできる、自信のつけ方についても書かれています。

一つは、「夢」の実現のために、今できる小さなことを紙に書いてみる。

もう一つは、今不安なこと、恐怖に思っていることも紙に書き出してみるのです。

不安や恐怖というものは、何がどうして不安なのか、また、どうして恐怖なのかが分からないものです。

私の娘も、学校へ行くときに一人で家の玄関を開けることが怖いと言います。その理由が分からないというのです。

ただその不安を自分で分析し、最悪な状態を見つめる、その最悪な状態にならないように対策を取ることができるというのです。

他人の影響でポジティブになることもいいのですが、それを続けていてもどうしてもつらくなることだってありますよね?

そのときは最悪の事態に備えて考えてみるだけでも、気持ちが窮屈にならずに済むのではと思います。

終わりに・・

不登校の子どもに対しての接し方は、いろいろな方面から調べていますが、共通して言えるのは、まず親が焦らず、ゆっくり見守る中で声の掛け方を変えていかなくてはと思います。

今年のコロナによる休校措置で、学校が再開されても戻れない子どもが多くいると聞きます。

私と同じく、もし子どもが何か自信を無くしてたり、不登校になっている方がおられたら、ぜひこの本を読んでみてください。

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