シングルマザーにとって人気の資格の一つ、宅建資格は勉強法を徹底することで合格に近づけることが出来ます。
「簡単にできちゃう!」とか「短期間で合格!」なんて言葉に惑わされずに、きちんと対策をとっていきたいものですよね?
この宅建の資格試験の特徴を検証し、おすすめの勉強法を紹介していきます。
シングルマザーに人気の宅建資格

宅地建物取引士(宅建士)がどうしてシングルマザーに人気なのか、口コミを調査したところ、3つのメリットがあるようです。
そのメリットを上げていくと、
- 宅建士は国家資格である。
- 宅建士は就職に有利、正社員登用で給料アップ。
- 資格手当(大体2~3万円)が給料に上乗せされる。
が挙げられます。
それぞれを詳しく見てみましょう。
宅建士は国家資格である
まずはここが重要ですよね。弁護士、司法書士などと同じ「士業」となるのです。
(だからといって、すぐにお客様から「先生」と言われる立場になるというわけではないようですよ。)
このような「士業」という資格は、資格を持った人しか行うことができない、「独占業務」という特殊な仕事をすることが出来る権利を持つことができます。
宅建士が行うことのできる「独占業務」は、
- 重要事項の説明
- 重要事項説明書の記名・押印
- 37条書面(契約書)の記名・押印
となるのですが、このように書かれてもさっぱりですよね。
「重要事項の説明」というのは、土地の売買契約、建物の賃貸契約、その他委託契約をかわすときに細かい事項(所有者の名前や電気・ガス・水道の施設など)をその相手に説明するための業務となります。
細かいところですが、相手とのトラブルがないように重要な仕事となってくるんですね。
「重要事項説明書の記名・押印」は、その説明を一通りした後に、その証明として記名・押印をすることになります。
この業務があるため、資格登録の制度があるんですね。
「37条書面(契約書)の記名・押印」とは、各売買契約、賃貸契約、その他委託契約に関する契約書に記名・押印をする業務です。
きちんと登録した宅建士でないと、その契約書は無効、ということになり、お客様にも迷惑どころか法違反となりますよね。
以上のような独占業務をすることが出来ることから、独立開業もめざす宅建士の方もいるということになります。
宅建士は就職に有利、正社員登用で給料アップ
宅建士の主な就職先は、まずは「不動産管理会社」ですよね。
この業界、実は大手から小さな会社までの会社の数が多いんです。先程も述べたとおり、独立開業をされる方も居ますからね。
さらに、不動産会社には必ず宅建士を配置しないといけないという法律があり、従業員数に対し、5分の1以上の配置が義務付けられています。
だから、正社員として働ける環境が出来ているんですね。
さらに年齢を重ねていくにあたって若い人のようにアグレッシブに働くことができなくても、他の業務を若い人に任せ、法律上定められている業務だけを行う事もできるので、実務を重ねていけばいつまでもあまり体を動かさずに働く事ができるというところもできるのです。
その他にも宅建士が活躍できる業種といえば、「建築業界」「金融関係」などがあります。
資格手当(大体2~3万円)が給料に上乗せされる。
やはり「独占業務」の権利は会社内でもその人しか出来ない仕事となっていくので、会社の中でも立場が上がっていくということにつながります。
実際に金融関係にお勤めの方で、今までは窓際族として肩身の狭い思いをしていた方が、宅建士の資格を持ち昇格したことで、周りの評価も上がった、という方もおられます。
難しい資格だからこそ、その幸せの大きさもハンパないっていうことですね。
効率的な勉強の順番を考える
さてそれでは、実際に宅建士の勉強を始めるにあたって気をつけたいことを考えていきましょう。
一般には試験日までの勉強時間のトータルは、400時間と言われています。
これを3ヶ月の期間で勉強するとなると、
400時間÷90日=1日約4.5時間
うーんなかなかシングルマザーには難しい時間配分ですね。
そこで半年間勉強するとなると、1日約2時間ちょっととなります。
ここでやはり理想的な勉強方法となると、参考書を購入→過去問を解く、という手順になると思うのですが、まずは一度本屋さんに行ってみてください。
参考書が多すぎる!そして分厚すぎる!
というところで悩みがちになるでしょう。
もし勉強期間を半年間と設定した上で勉強を始めるとなると、やはり期間が長いことから、不安になっていろいろな参考書に手を出してしまいがちなんですよね。
実は私も別の資格試験ですが(それでもこちらも法律を学ぶ資格系ですよ)この経験があります。
しかし私の経験から、ここで無闇やたらに参考書を買いまくることはよくありません。
初心者の方はまずはこの3冊を選ぶことにしましょう。
- 入門書
- 実践的な参考書
- 過去問題集(できれば10年分)
「入門書」も本屋さんに行けば様々なものが置いてありますが、まずは自分が読みやすいものを選ぶことがベストです。
ところどころに漫画が入っていてストーリー性のあるものなら、スラスラと読んでいけそうですし、さらに勉強の意欲も湧いてきそうですよね。

「実践的な参考書」これがかなり分厚い本となるのですが、これが似たような本を数冊買ってしまいがちなんですよね。
しかし一度買った参考書を裏切らないで。もし不安ならそこに後から学んだことを書き込めばいいだけです。
なので適度に余白のあるものをオススメします。
「過去問題集」一番重要な本となります。多分一番活用するものとなるでしょう。
その理由は、試験で出題する問題のパターンのほとんどが過去問からとなってくるからです。
参考書、問題集一式をそろえたいときは通信講座を考えてみるのもいいですね。
科目数と配点、目標点数は?
宅建士試験はいくつかの科目に分かれています。
科目ごとに出される問題数が分かれており、「満遍なく何点以上取れば合格!」というものでもないのです。
その配点を見てみると、以下の通りになります。
科 目 | 出題数 | 問題番号 | 目標点数 |
権利関係 | 14問 | 問1~問14 | 7~8問 |
法令上の制限 | 8問 | 問15~問22 | 5~6問 |
税その他 | 3問 | 問23~問25 | 2問 |
宅建業法 | 20問 | 問26~問45 | 17~18問 |
免除科目 | 5問 | 問46~問50 | 4~5問 |
各科目ごとに、半分できればいい教科や、満点近く取ったほうがいい教科に分かれています。
特に「宅建業法」では、目標点数を満点近いです。
「宅建業法」で学ぶ科目には、宅建業の免許の取り方や取引のためどの土地が対象となるかなど、実際に仕事をする上で重要な内容が含まれています。
実際の試験では全50問を2時間で解くこととなり、1問当たり2分半弱で回答することが求められています。
毎年の合格ラインは35~36点なので、8~40点の得点を目標として勉強することになります。
数か所の模擬試験を体験していくことで、時間配分を考えていく必要もありますね。
実際に試験問題を見てみよう
実際に宅建士の直近の試験問題を見てみましょう。

どうでしょうか?日本語が書かれているはずなのに、なんなのかさっぱりわからないというところですよね。
用語の意味を知るところからこの試験の勉強は始まります。
こちらを見たらやはり、実践的な参考書は1度は通して読んだほうが良さそうですね。
やはり参考書から?
ということで参考書を1とおり読むことにするのですが、膨大な量ですから、一つ一つ読んでいっては不安になっていきますよね。
そこで私のおすすめは、まず目次を見ることから始めることです。
そこからまた各章の目次、さらに小さな項目…
実はこの方法は、速読の技術と同じなんです。このパターンを知っておくだけで、頭の中で整理ができて問題を解くときにも役に立つそうですよ。
一通りテキストを読んだらとにかく実践!

とはいえ、ずっと参考書を読んでいても前に進みません。体系的な部分が分かったら、すぐに問題を解いてみましょう。それが勉強を合理的にするための近道なんですよね。
過去問を先に解くメリット
「過去問を解く」ということは、「アウトプットの手法を発揮する」ということになります。
こちらも読んでみてくださいね。

問題を解くことによってわからないところが出てきたら、その時に参考書を開いて読みますよね?
これで参考書を読む回数が自発的に1回増えた、ということになります。
先ほどむやみやたらに参考書を集めない、といった答えはここにもあり、たくさんの参考書があるとどこにわかりやすい解説があるか、それを探すときにも無駄な時間を過ごしてしまうことにもつながるのです。
時間のない中で勉強するためにはスキマ時間
過去問を繰り返すとなると、やはりそれだけ時間もかかるもの。
そんな時はスキマ時間を使う方法を考えましょう。
なるべくスマホで勉強できるようになると便利ですよね。
宅建試験の過去問題は、いくつかアプリでも見つけることができます。
そちらを活用すれば、重たい過去問題集を持ち歩くこともないでしょう。
さらに、覚えておきたい箇所を音声で録音し、復習するという方法もあります。
この方法では音声を倍速で再生できるソフトを使うと、さらに集中力が増し、効果的な勉強ができることになります。

過去問を繰り返すときの失敗しない方法
過去問を何回か繰り返すときに気を付けたいこと、それは答えを覚えてしまわないことです。
何回も繰り返すとどうしても資格的に何番目が正解と覚えてしまいがちです。
そうなると覚えた気になっているだけでその解法を忘れてしまいます。

まとめ
シングルマザーに人気の宅建資格を短時間で、効率的に合格を勝ち取るには、スキマ時間の活用、また無駄のない勉強法が求められます。
今回紹介した方法を試してみて、あなたも合格を勝ち取りましょう。